サポート校に通うか検討する際に、気になることの1つとして挙げられるのが「卒業後の進路」でしょう。この記事では、サポート校卒業後の進路について、具体的な数字と様々な観点から解説していきます。
サポート校卒業=高校卒業になる?
まずは「サポート校」についての基本的な知識を紹介します。
1、サポート校とは
サポート校とは、通信制高校に通う生徒が勉強面や精神的な面でサポートを受ける民間の施設です。様々な形態がありますが、通信制高校と連携して生徒を支援することで、無事に卒業できるように学習支援、進路指導、生活指導、交流の場の提供など、環境を整えます。
2、通信制高校との違い
通信制高校と混同されがちですが、通信制高校は学校教育法の第1条で「高等学校」と認可されているのに対し、サポート校は民間の補助教育機関に該当しますので、単独で通っても高校卒業の資格は取得できません。
サポート校は通信制高校に通う生徒に対し、最短期間(転入生などの場合は1年で卒業などもある)で卒業ができるように単位取得や進級に必要な勉強、精神面での支援をおこないます。
学校と塾・予備校の中間に位置していると考えるとわかりやすいでしょう。
通信制高校のみに通う、いわゆる「一般生」の場合、勉強や進学・就職のための準備は全て独学で行わなくてはなりません。
レポートなどの提出期日が守れずに挫折してしまったり、決められた日程でのスクーリングに参加できないなど、卒業までに時間がかかってしまうケースも多く、5年でやっと卒業できたという事例や、最初の在籍校では2年在籍して取得単位がゼロ、転学後のサポート校で4年かけて卒業ができたという事例も存在します。
そうなってしまわないために学習面、精神面、生活面でサポートし、最短期間で卒業できるようにするのがサポート校の役目です。
その他、かかる費用や運営母体など、サポート校と通信制高校には明確な違いがあります。
多くのサポート校は通信制高校と提携していますが、検討しているサポート校がどんな通信制高校と提携しているかしっかり確認することが重要です。
サポート校卒業後の進路
前述の通り、サポート校だけでは高校卒業扱いにはなりませんので、多くのサポート校が提携している通信制高校の卒業後情報を、次項で紹介するWILL学園での卒業生の動向も含めてご紹介します。ただし、サポート校は先述したように「最短での高校卒業や進路選択を支援・サポートするところ」ですから、通信制高校卒業者の実態と多少ズレが生じる部分もあります。
令和4年度におこなわれた、文部科学省の「学校基本調査」によると、通信制高校を卒業した後の進路とその割合は、就職19.5%、大学進学23.1%、専門学校・専修学校進学25.5%、その他30.9%となっています。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1、就職
通信制高校を卒業して、就職の進路に進むのは、全体の19.5%です。同じ年度の全日-定時制高校では15.7%ですので、通信制高校の方が就職に進む割合が多いです。
ただし、通信制高校のほうが「就職に有利」な訳ではなく、そもそも進学を目的としていないなど、「就職を目指す傾向が強い」と考えられます。
※学研WILL学園では過去5年間の実績で8.7%が就職を選択しています。
2、大学進学
通信制高校を卒業して、大学に進学するのは、全体の23.1%です。同じ年度の全日-定時制高校では57.4%ですので、通信制高校の方が大学に進む割合は少ないです。
これは、通信制高校では就職に進む割合が多い事からもわかるように、「大学進学を目標にしていない」という人が少なくないと言えます。
※学研WILL学園では過去5年間の実績で63.1%が大学・短大に進学をしています。
3、専門学校・専修学校進学
通信制高校を卒業して、専門学校・専修学校に進学するのは、全体の25.5%です。同じ年度の全日-定時制高校では21.5%ですので、わずかですが、通信制高校の方が専門学校・専修学校に進む割合は多いです。
※学研WILL学園では過去5年間の実績で18.1%が各種専門学校に進学をしています。
4、その他
通信制高校を卒業して、就職も進学もしていない人の割合は、全体の30.9%です。同じ年度の全日-定時制高校では4.4%ですので、通信制高校の方がその他の割合が多いです。
※学研WILL学園では過去5年間の実績で10.1%がその他に進路をすすめています。
受験浪人の他、就職に向けて就労移行支援事業所に通う生徒などがいます。
(就労移行支援事業は国の福祉サービスで就職に向けた準備や就職活動、就職後の定着支援などをしているところです。)
その他に含まれる具体的な進路について、「学校基本調査」には「外国の高等学校に入学したもの、家事手伝いなど」と記載されていますが、この他にも資格試験の勉強や就職活動、起業や留学の準備なども「その他」に分類されます。
このように、通信制高校を卒業した後の進路も様々です。進路をより良いものにする為には、自分に合った通信制高校を選び、サポート校のしっかりとした支援を受けることが必要と言えます。
卒業するだけじゃない、子供たちの将来も見据えるWILL学園の想い
WILL学園では、学校復帰や高校卒業資格を取得することだけを目的にしているのではなく、お子様の将来を見据えたサポートをおこなっています。WILL学園の想いについてご紹介します。
自分に合ったコース選択で学園生活を送ることができる
WILL学園では、学園生活を楽しく過ごしたい方にも、通学することが苦手な方にも対応し、一人一人の目標に合った様々なコースをご用意しています。
通学(訪問)頻度 | おすすめな人 | |
総合コース | 週4~5日 | 規則正しい生活で楽しい学園生活を送りたい。 |
選択コース | 週2~3日 | 毎日通う自信がない。アルバイトと両立したい。 |
特選コース | 週2日通学(+月2回講師が自宅訪問) | 毎日通う自信がない。個別で勉強の遅れを取り戻したい。 |
在宅(訪問支援)コース | (月4回講師が自宅訪問) | 長期的にひきこもっている。通学がむずかしい。 |
上記全コースで高校卒業資格を取得する為のサポートをおこなっています。
通学する場合は、自分の興味のあることや好きな科目を中心に勉強でき、将来なりたい自分に最短ルートで向かえます。授業以外は、放課後のサークルや毎月の学校行事で仲間と一緒に楽しい学園生活を送り、コミュニケーション能力を育みます。
在宅の場合は、勉強のサポートはもちろん、ゲームや料理、ビデオ鑑賞など先生とマンツーマンで楽しく過ごすことができ、新たな分野との出会いから将来に繋がるきっかけが生まれます。また、一部のキャンパスで設置されている難関大学を目指すための特進クラス、学研の家庭教師サービスを併用した夜間個別指導クラス、バーチャル空間に通学できるメタバースクラスなど、オプションも充実しています。お子様にあったコース選択をしましょう。
少人数で安心
全8キャンパス、ほとんどが1学年10名以下の小規模です。学園生活ではクラスメイトとじっくり仲良くなることができ、授業の進度も一人一人の理解度に合わせることが可能です。他の学校には無い特別授業では、新たな分野との出会いから将来への繋がりが期待できます。
たくさんのイベントで楽しい学校生活
WILL学園は季節ごとにイベントが開催されています。
春から夏はBBQ大会・スポーツ大会・合宿、秋から冬は運動会・クリスマス会・初詣・スキースノボ合宿など、友達と楽しめるイベントが盛りだくさんです。
イベントで新しい交流をすることができたり、社会的にも経験を重ねることができます。毎月のイベントを楽しみにしている学生も数多くいます。
まとめ
サポート校卒業後の進路について、具体的な数字も含めて見てきましたが、重要なのは一人一人の目的に合わせたサポート校を選ぶことです。その為には将来の目標を持ち、興味、関心に合わせて行動することが重要です。
もちろん現時点で将来の目標が明確でない人も少なくないと思います。
その場合は一緒に将来を考えていけるサポート校を選択してみてはいかがでしょうか。
WILL学園は無料見学会、相談会を実施しています。是非お気軽にご相談ください。
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