中学生になると、様々な環境の変化があります。子どもにとって、その変化がストレスとなり不登校の要因になることも少なくないでしょう。この記事では、不登校の方が進学するためのポイントや中学2年生特有の考え方、特徴について解説していきたいと思います。
中学2年生特有の考え方や特徴
中学2年生になると、中学校生活にも慣れ、楽しむ余裕が生まれてきます。
一方で、中学校に入学したての頃は中学校生活に慣れることで精一杯だった人も、ゆとりができてきて同時に色んな事を考える時間も増えてきます。中には周りの目を気にして自分らしさを出せずにいる人も少なくありません。仲間外れになることを恐れて周りの動きに流されたり、逆に必要以上に自己否定的になってしまい、進んで周囲と関わろうとしなくなる場合も少なくないようです。
「授業についていけない」「今の成績より上にいくことがしんどい」と学習意欲が低下して無気力になったり、上級生と下級生に挟まれる学年ならではの人間関係もあります。
例えば、部活動では3年生が抜けて新しく1年生が入ってくることで、自分の立ち位置が大きく変わることに対応できない人もいます。
このようなさまざまな原因により不登校に発展してしまう可能性があります。
高校進学するためには、勉強の遅れよりも生活リズムを整えるのが大事
文部科学省が平成18年度時点で不登校だった子供を追跡調査し、平成26年にまとめた調査によれば、 不登校の主な継続理由は、以下のとおり。
・勉強についていけなかった(26.9%)
・朝起きられないなど、生活リズムが乱れていた(33.5%)
上記の調査結果を見ると、不登校が長引いてしまう原因は、「勉強についていけない」ことより「生活リズムが乱れている」可能性が高いといえます。不登校を長引かせないために、まずは生活リズムを整えることを意識しましょう。ここで生活リズムが乱れる主な原因を3つご紹介します。
【生活リズムが乱れる主な原因】
・電気やスマホのライトなど、明るい環境で遅くまで起きている
スマホで動画をずっと見ていたり、ゲームを延々とすることで夜更かしをした結果、昼夜逆転してしまうケースがあります。
学校生活以外で「楽しさ」や「やりがい」を求め、熱中するあまりスマホ依存やゲーム依存になってしまう恐れがあるので注意が必要です。
・生活環境の変化によるストレスで夜眠れない
小学校から中学校にあがった変化、中学校から高校への進級に対する不安感、親の都合による転校等で、子どもが送る学校生活の環境は大きく変わります。
環境が変化することで先生や友人とコミュニケーションが上手くとれず、不安を感じる方も少なくありません。
このようなストレスや悩みが原因でなかなか夜寝付くことができず、昼夜逆転してしまう場合もあります。
・病気や障害が関係している
病気や障害が原因で生活リズムが乱れるケースもあれば、反対に不登校や生活リズムの乱れが原因で病気や障害に発展するケースもあります。
中学2年生が生活リズムを整える方法をご紹介
中学2年生になると、将来のことや自分の好きなことに興味を持つようになり、学業以外に充てる時間を増やそうと、無理に睡眠時間を削ってしまい、朝起きるのが辛くなったという人が増えているそうです。
生活リズムが乱れることで影響を及ぼすのは学校生活だけではありません。ストレスがたまりやすくなったり、注意力が低下しイライラすることが増えたり、メンタル面にも悪い影響を及ぼす可能性があります。
思い当たる方は下記の項目を参考にしてみるといいでしょう。
【起床時間を決めてリズムを作る】
いきなり朝型のリズムに治すことは簡単ではありません。
最初は無理なく起きられる時間を決めて、その時間で睡眠リズムを作ることを心がけましょう。
睡眠がしっかりと取れるようになるリズムを作ってから、徐々に朝型に治します。
睡眠リズムを整えることで質の良い睡眠を取れるようになり、心身の疲れを取ることができるため、朝型の生活リズムに戻すことにつながります。
【起きたら日光を浴びる】
時間を決めて起きたら、日光を浴びるようにしましょう。日光を浴びることでメラトニンという睡眠ホルモンを分泌するスイッチが入り、体内時計を整える効果があるといわれています。
また、日光を浴びることでストレス解消に繋がり、夜眠る前に考えごとをする時間が減ったという方もいます。
【日中に活動をする】
早い時間に活動して頭や体を動かし、適度に疲れることで夜眠りにつきやすくなります。
頭を動かす上で、必ず勉強をする必要はありません。読書をしたり、クロスワードなどに挑戦してみてもいいでしょう。
体を動かす際には、散歩や、スポーツが代表的です。
しかし、寝る直前に激しい運動をすると寝つきが悪くなる恐れがあるので、運動をする時間帯には注意が必要です。
スマホやゲームのやり過ぎは生活リズムに影響を与えてしまう可能性があるため、できる限り触れないようにしましょう。最初はできる範囲で構いませんので、1日◯時間とルールを決めて徐々に減らす取り組みをするといいでしょう。
また、フリースクールなど学校以外の居場所を見つけることも解決の一つです。
自分の居場所を見つけることで、心の支えとなり、嫌なことがあったときに気持ちを切り替えるための原動力になります。
また、人とのつながりを持つことで視野が広がり、自分に自信を取り戻すことにつながります。不登校を長引かせないためにも、自分の居場所を見つけることはとても大切になります。
まとめ
今回の記事では、不登校から高校進学するためのポイントや中学2年生特有の特徴などについて解説しました。
一緒にサポートしてくれる、学校やフリースクールといった機関に相談してみるのもいいでしょう。
私たちWILL学園は、数多くの不登校の子供をサポートしています。
・開始時間が10:30からと、少し遅めなので電車のラッシュに巻き込まれるのが心配なお子様でも安心して登校が可能です。
・WILL学園に入会してすぐは、昼夜逆転している生徒も多くいます。事前に話し合いをして、「ある曜日の午後1コマだけ参加してみる」など、と無理なくスタートができます。
・起立性調節障害(OD)など体調の問題で朝からの登校が難しい場合も、本人の体調と相談しながら登校方法を一緒に考えていきいます。
WILL学園は、誰でも楽しく学園生活が送れるようになる。そのお手伝いをしていきます。
公式Instagramでも「思春期・反抗期・不登校」に関する”子育てノウハウ”を発信しています!ぜひ遊びに来てくださいね!