中学生のお子様が不登校になり、進学先にお悩みの保護者の方へ。「サポート校」という言葉を耳にしたことはありませんか?サポート校は、不登校経験のあるお子様が安心して高校生活をスタートさせるために、学習面や生活面、精神面の支援を行う学びの場です。不登校のお子様にとって、いきなり通常の学校生活に戻るのはハードルが高い場合もあります。そこで、無理なく自分のペースで学び直しができるサポート校が選ばれています。
この記事では、サポート校がどのような施設なのか、どんなお子様に向いているのか、具体的なサポート内容やメリットをわかりやすく解説します。進学や高校卒業への不安を解消し、お子様が自信を持って学べる環境を見つけるための参考にしてください。
サポート校とは?
サポート校とは、不登校経験のあるお子様や通信制高校に通う生徒が、安心して学べるよう支援を行う教育施設です。主に、学習面でのフォローや生活面、精神面のサポートを通じて、無理なく高校卒業を目指せる環境を提供しています。
具体的には、単位取得に向けた学習スケジュールの作成、レポート課題やテストのサポート、受験対策など、個別のニーズに合わせたサポートを実施します。また、カウンセリングや心理的なケアを行うサポート校も多く、心のケアを重視したいご家庭にも適しています。
サポート校は、お子様一人ひとりのペースに寄り添い、安心して学び直せる環境を整えています。
サポート校と通信制高校の違い
サポート校と通信制高校は、それぞれ異なる役割を持つ学びの場です。以下に、保護者の方が気になるポイントについて詳しく解説します。
高校卒業資格の取得について
通信制高校は、卒業することで高校卒業資格を取得できます。一方で、サポート校はあくまで通信制高校を支援する施設であり、単独では高校卒業資格を得ることはできません。
ただし、サポート校の多くは通信制高校と提携しており、サポート校に通いながら連携する通信制高校を卒業することで高校卒業資格を取得する仕組みです。
学費について
通信制高校は、公立と私立で学費が異なります。公立の場合、比較的低額で国の補助を受けられる場合もありますが、学習計画の管理などは基本的に生徒自身で行う必要があります。一方、私立の通信制高校は、学費に独自のサポート費用が含まれるため、費用が高くなる傾向があります。
サポート校を利用する場合、サポート校の学費に加え、連携する通信制高校の学費が必要です。ただし、私立の通信制高校と比べて、学費の総額が大きく変わらない場合もあります。学費の詳細については事前に確認することをおすすめします。
サポート校に通うメリットとは?不登校のお子様に適した理由を解説
通信制高校だけでも高校卒業資格は取得できますが、不登校経験のお子様にとっては、学習面や生活面でのサポートが必要な場合も少なくありません。ここでは、サポート校が提供するメリットについて詳しく解説します。
「通信制高校のデメリット」を補填できる
通信制高校は柔軟な学び方ができる一方で、次のような課題があります。
- 卒業率の低さ
自分で学習計画を立て、ペースを管理する必要があるため、途中で挫折してしまう生徒も多いのが現状です。たとえば「テスト前にモチベーションが続かない」「何から手をつければいいかわからない」といった声もよく聞かれます。 - 進路決定率の低さ
通信制高校では、進路指導の機会が限られていることが多く、卒業後の目標を見つけられない生徒が少なくありません。 - 社会性の支援が不足
オンラインや自宅学習が中心のため、人と関わる機会が少なく、社会性を身につける機会が限られています。
これらの課題を補うために、サポート校があります。サポート校では生徒一人ひとりの目標を達成出来るよう、柔軟な支援を提供しています。
個人の進度に合わせた学習支援
サポート校は、一人ひとりの目標や進路に応じた学習計画を作成し、学びをサポートします。授業は少人数制や個別対応を採用しているため、進度や理解度に合わせたきめ細やかな指導が可能です。
さらに、芸能やスポーツ、アートなどの専門分野を学べる特色あるカリキュラムを用意しているサポート校もあります。お子様の興味関心を引き出し、自信を持って学べる環境を整えています。
高校卒業後の進路に合わせた学習サポートも充実しており、進学や就職に強い支援体制が特徴です。「美容や健康」「就職準備」「大学進学」など、それぞれの目標に合わせたサポートを受けることで、お子様が安心して次のステップに進む準備ができます。
通学できない生徒への対応
サポート校は不登校経験者にも対応しており、通学することに抵抗がある生徒も安心して勉強ができるようなサポートがあります。
例えば、教師が自宅訪問して一緒に勉強するコース、週1回だけ通学するコースなどがあり、徐々に通学する頻度を増やすこともできます。また、オンライン授業や動画での授業、教師が自宅で授業をおこなうなどの対応をしている場合もあり、通学に向けたサポートから通学が難しい場合のフォローまで可能です。
さらに、カウンセラーが常駐しているサポート校では、日々の悩みを聞いてくれる体制も整っています。
このように、通信制高校ではまかなえない部分をサポート校では補うことができます。
<通信制サポート校>学研WILL学園の特徴
弊社で運営する学研WILL学園は通信制高校と連携して高校卒業を目指せるサポート校です。サポート校のメリットである「個人のペースに合わせたサポート」をおこなっています。具体的なサポート内容は次の通りです。
学研WILL学園の学習サポート
学研WILL学園では不登校経験者を幅広く受け入れています。生徒によって学習の進度が異なるため、中学校の遡り学習から大学の受験勉強まで幅広く対応しています。卒業要件であるレポート作成は、個人の進度に合わせて個別に対応しています。このように、勉強に自信のない生徒も安心して通うことができます。
また、趣味や教養に関する授業や、外部講師を招いた保育・介護・心理学などの授業などもあり、興味を広げることができます。
学研WILL学園の生活サポート
学研WILL学園では、心身の不調や不登校経験があって学校に通う自信がない生徒も安心して通えるよう手厚くサポートを行います。
通い方も個人によって選ぶことができ、例えば在宅(訪問支援)コースでは、月4回先生が自宅訪問し、通学をせずに高校卒業を目指します。途中でコースを変更することもでき、ほとんどの生徒が少しずつ通うコースを変更しています。もちろん毎日通う生徒も多くいます。
コースの詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
今回はサポート校とはどのような場所なのか、通信制高校との違い、サポート校へ通うメリットを解説しました。サポート校を利用するだけでは高校卒業資格を取得することはできませんが、連携している通信制高校に入学することで取得が可能になります。サポート校は通信制高校の課題を補うために、学習面や精神面など一人ひとりに合わせたサポートをおこないます。適切なサポートを受けながら高校卒業を目指しましょう。