コラム

不登校は甘えからくるもの?甘え依存型の特徴と対応について解説

不登校は甘えからくるもの?甘え依存型の特徴と対応について解説 不登校

「子供が学校に行きたくないと駄々をこねて困る」
「不登校って甘えじゃないの?」
子供は基本的に毎日学校に行くことが当たり前という認識が多くの保護者の方の考えにあるとき、このように感じることがあると思います。
お子様の不登校の原因が甘えなのか、他に原因があるのか明確にしない限り、不登校という問題を解決することは非常に困難です。
本日は、甘え依存型の不登校についてお話しします。

不登校は甘えてるだけ?

小学校から中学校まで義務教育なので、保護者は子どもに教育を受けさせる義務があります。また、高校でも決して安くない学費や行事費などを払って保護者は子どもを学校に通わせることが一般的です。そのため多くの保護者が、子どもが学校に行くことが当たり前で病気やけが以外で学校を休もうとすると「甘えだ」「もっと頑張れ」と思ってしまうこともあると思います。しかし、不登校は甘えという観点からだけでお子様に学校に行かせようとすることはかえって不登校が悪化してしまう可能性もあり非常に危険です。お子様が学校に行きたくない理由をみつけて保護者や先生、専門家がサポートしてあげることが重要になります。
実際には、不登校の背後には様々な事情があります。家庭環境や学校での問題、ストレス、学業への対処困難などが原因となる場合もあります。不登校を甘えと決めつけるのは控えましょう。

不登校甘え依存型の特徴

自立できていない

日常生活の自己管理が苦手で自分のことを親や他人に依存する傾向があるお子様は、依存していることの心地よさから自立することができず、甘えで不登校になってしまいます。
そのため、学校に行くという困難に立ち向かえず、問題を自ら解決しようとせず、他者に頼りがちになることもあります。責任感が薄く、他人や状況のせいにすることが多いのでお子様が自立できるように適切なサポートが必要です。

自分自身の問題を他人任せにする

自分の問題や困難に直面したときに他人や状況に責任転嫁しようとするタイプのお子様は甘えによって不登校になる可能性があります。自分で向き合うことを避け、他者に解決してもらおうとする傾向から、学校を休む連絡をしてくれる親に甘え、そのまま不登校になることもあります。そのようなことが続くと、自立できないことと同じく、自分で決断を下すことが難しく、他人に意見を求めることが多くなり、だらだらと休み続けてしまうかもしれません。また、親や学校の先生が何か支援をしてくれるのではないかという受け身姿勢のため、誰かの助けがないと不登校を引きずりやすくなる可能性も考えられます。

逃げ癖がある

学校に行くことに対して強い不安を抱き、学校へ行かないことでその不安から逃れようとするときがあります。例えば、宿題をやっていないことや友達や先生との人間関係に問題が起こると逃げ癖から学校を休むことがあります。逃げることで問題を後回しにし、最悪のばあいは現実逃避してしまうなどの可能性もあります。逃げ癖のまま大人になって、苦労することが増えるので早い段階で保護者などの大人がサポートして治していくことも必要になります。

繊細で傷つきやすい

ささいなことでも傷つきやすく感情的になり、他人の意見や批判に対しても過敏になるタイプも甘え依存型不登校の特徴の一つです。自分に対する批評や指摘を受け入れることが難しく、すぐに否定されたと感じてしまいます。また、自分に自信を持ちにくく、自己評価が低いため、他人からの評価に過度に依存する傾向があり、日常的なストレスから不登校になってしまうこともあります。

我慢できない

困難な状況に直面すると、その場から逃げ出したり、その状況を回避することを選びます。
このタイプは、感情や欲求に対してコントロールが難しく、すぐに感情的になったり、衝動的な行動をとりがちです。また、長期的な努力や辛抱が苦手で、困難な状況を乗り越えることが難しいです。自立できていないことにも関係しますが、大人のサポートを求める傾向にあるのでお子様の様子をみながら学校に行けるようにメンタルサポートしていくことも必要になります。

不登校甘え依存型の対応

甘えていることを責めない

お子様の甘えに対して責めず、お子様が抱える心の問題や困難に対して、否定や非難せずに理解と共感を示すことを意味します。

お子様は自分の弱さや不安を抱えており、甘える行動をとることで一時的に安心を得ようとしています。そうした行動を責めることは、彼らの心の傷を深め、信頼関係を壊す可能性があります。

対応としては、以下の点に注意しましょう。

1. 理解と共感を示す:彼らの感情や心の状態を理解し、共感を示すことが大切です。「辛いときは話を聞くから」「一緒に解決策を考えよう」という姿勢が重要です。

2. 支える姿勢を持つ:彼らに対して、「一人で抱え込まずに、困難なときは手を差し伸べるよ」という支える姿勢を示すことで、安心感を提供できます。

3. 成長のためのサポート:甘え依存型の生徒には、問題解決やストレス対処のスキルを教え、自立心を育むためのサポートが必要です。

4. 自己肯定感を高める:彼らの自己肯定感を高めるために、長所を認めることや成功体験を積ませることが重要です。

「甘えていることを責めない」という対応は、彼らが成長し、自己肯定感を高めるために不可欠です。理解とサポートを通じて、彼らが自分自身と向き合い、困難を乗り越える力を身につけることが目標です。

お子様と会話し、理解しようとする

不登校甘え依存型の対応として、「お子様と会話し、理解しようとする」ことが非常に重要です。この対応は、親や教育者が子供の気持ちや考えを尊重し、対話を通じて彼らの状況を理解しようとする姿勢を示すことを意味します。

次のポイントでお子様と接しましょう。

1. コミュニケーションの構築:お子様との良好なコミュニケーションは、信頼関係を築くために不可欠です。彼らが自分の気持ちや不安を話しやすい環境を作りましょう。

2. 深層の問題を把握:不登校の背後にはさまざまな心の問題がある場合があります。対話を通じて深層にある原因を理解し、適切な対応を取ることができます。

3. 共感とサポート:お子様が感じる不安や苦しみを理解し、共感することで彼らに寄り添い、サポートを提供できます。

4. 解決策の模索:お子様と対話を重ねることで、彼ら自身が問題解決に向けてアイディアを出すことができる場合もあります。

5. 自己肯定感の向上:理解されることで、お子様の自己肯定感が向上し、自信を持って問題に向き合う力がつきます。

この対応は、不登校甘え依存型の子供たちが自分自身を理解し、心の問題に向き合うための大切な第一歩です。丁寧な対話と共感をもってサポートし、彼らが自分の成長に向けて前進できるよう支援することが重要です。

自己肯定感を高めてあげる

不登校甘え依存型の対応として、「自己肯定感を高めてあげる」ことが非常に重要です。自己肯定感は、子供が自分自身を受け入れ、自信を持って成長するための基盤です。

対応のポイントは以下の通りです。

1. 強みや長所を認める:子供の得意なことや良いところを見つけ、それを認めて褒めることで、彼らの自己肯定感を高めます。

2. 成功体験を提供する:小さな成功体験を積極的に提供し、成功した実感を味わわせることで、自信をつけさせます。

3. 失敗を受け入れる:失敗やミスは成長の機会であることを理解し、失敗しても責めずに支える姿勢を示します。

4. 積極的に関わる:子供の興味や関心を尊重し、積極的に関わることで、彼らが自分を大切に感じることができます。

5. 他者との比較を避ける:他者との比較を避け、子供自身が個々のペースで成長できるようサポートします。

自己肯定感を高める対応は、子供たちが自分自身に自信を持ち、困難に立ち向かう勇気を育むために欠かせません。愛情と理解をもって彼らと向き合い、ポジティブな環境を提供することで、彼らが自己を肯定し、自立的な成長を遂げる手助けをすることが重要です。

問題解決後の未来がポジティブなイメージになるように誘導する

不登校甘え依存型の対応として、「問題解決後の未来がポジティブなイメージになるように誘導する」ことは非常に重要です。この対応は、子供たちが問題に立ち向かい、解決を目指す際に、明るい未来をイメージできるように導くことを意味します。

対応の方法は以下を参考にしてください。

1. 目標を共有する:子供と一緒に、問題を解決するための目標を明確にし、その達成に向けた具体的なステップを共有します。

2. 成功の可能性を強調する:彼らが問題を乗り越えることで、どれだけ成長し、良い結果が得られるかを強調し、成功の可能性を示します。

3. ポジティブな未来を描く:問題が解決された後の未来を、楽しい、幸せなイメージとして子供たちに描かせます。

4. サポートを約束する:問題解決に向けてのサポートを約束し、彼らが一歩ずつ前進することで、未来がより良くなると確信させます。

5. 失敗を恐れずに挑戦を奨励する:失敗しても構わないと伝え、挑戦することの大切さを教えます。成功よりも学びが重要と理解させます。

この対応により、子供たちは未来に向けて前向きな姿勢を持ち、自ら問題解決に取り組む意欲が高まります。彼らがポジティブな未来をイメージできることで、困難に立ち向かう力が強化され、自己成長への自信を培うことができます。

まとめ

本日は、甘え依存型の不登校についてお話ししました。お子様が甘えて不登校をしていると感じたら今回お話しした対処法を参考にお子様と接してみてください。

WILL学園では、甘え依存型での不登校のお子様も受け入れています。学習や生活面のサポートだけでなく、精神面でもしっかりサポートいたします。お子様の甘え依存型不登校でお困りでしたら一人で悩まずにお気軽にご相談ください。

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