コラム

不登校の子供をフリースクールに通わせるのはどのタイミングが良いの?

フリースクール

近年、中学生の子供の不登校が増えているのをご存じでしょうか。子供が不登校になってしまった際に、フリースクールへの転入を考える親御さんも少なくありません。しかし、いつ、どのようにお子さんにこの提案をするべきかは難しい問題です。この記事では、フリースクールへの入学が可能なタイミングと、子供に提案する最適なタイミングについて、詳しくご紹介します。

フリースクールとは

フリースクールとは、簡単に言うと「不登校の子供たちへの民間の支援施設」です。法律で「学校」と定められているのは学校教育法に指定されている「一条校」を指し、幼稚園や小、中学校の義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び、高等専門学校のことを言います。それに対し、フリースクールは基本的に民間やNPO団体が運営する教育機関で、学校教育法に沿う必要がない為、子供の特性やペースを尊重した関わりかたができ、様々な運営方針や理念を持って設置されています。

不登校の子供の数は年々増加傾向にあり、それに伴って学校以外の学びの場、社会参加の場の需要も増え、フリースクールも認知度が高まり、現在では全国に470以上の施設が存在しています。国もフリースクールの必要性から在籍校と連携する事で出席を認定できたり、高校では単位を認定できるなどの措置をおこなっています。

子供たちの施設での過ごし方は多種多様で、1日のスケジュールがしっかり決まっている施設もあれば、特に決まりはなく、子供がゲームをしたり、マンガを読んだりと自由に過ごす施設もあります。施設の特長から、いくつかのタイプに分ける事ができます。

○学校復帰支援タイプ:集団授業、時間割があり、在籍校への復帰を目指す
○子供の意思尊重タイプ:カリキュラムはあまり決まっておらず、子供の自由を尊重する
○完全個別指導タイプ:集団行動が苦手な人向け。一人一人に合わせた指導をする
○非日常体験タイプ:レジャーや課外活動、職業体験などが豊富で思い出作りができる
○専門家サポートタイプ:臨床心理士やスクールカウンセラーが常勤してサポートする
○自宅訪問タイプ:外出が苦手な人向けに、自宅や近所に出張してくれる
○共同生活タイプ:寮などで共同生活をして、精神的な自立を目指す
○専門スキル取得タイプ:働く時に有利な専門的知識や技術を習得できる

このようにひと口にフリースクールと言っても、その形態は多種多様ですが、それぞれが子供に寄り添った理念を軸に「子供の意思を尊重した支援をおこない、子供の生きる力を伸ばす」目的で運営されています。

フリースクールに入学できるタイミング

1、入学できる時期

フリースクールは基本的には入学資格を設けていないところが多く、入学できるタイミングも柔軟なものが多いです。前述の通り個々の施設で方針やカリキュラムなどが違うため、一概には言えませんが、一般的な傾向を紹介させていただきます。

○通年性
多くのフリースクールは通年性で、入学時期が特に定められている訳ではありません。学期の途中や、新学年が始まる前後など、随時入学が可能な施設も多いです。

○独自の基準
フリースクールは個人の尊重と自由に焦点を当てているため、施設によって独自のポリシーや入学基準が存在します。場合によっては学年に関係なく、新しい生徒を受け入れているスクールもあります。

○特定の申し込み機関
一部のスクールでは特定の申し込み機関を設けているところもあり、その場合は期間内の応募が必要になります。

2、入学の流れ

こちらも施設によって様々ではありますが、通常の学校とは異なり、柔軟性があり、手続きに時間を要さないことが多いです。一般的な入学までの流れを紹介します。

○スクールの情報収集
通える距離にある、もしくはオンライン等、条件に合ったスクールの情報を集め、ウェブサイトや資料請求など活用し、候補を絞ります。教育方針やカリキュラムの内容、入学条件や金額等を比較、検討します。

○体験入学や説明会
多くのスクールが体験入学や説明会を実施しています。施設の雰囲気や通っている生徒の様子、スタッフの対応などを確認する為に、出来るだけ参加しましょう。

○入学申し込み
通わせる子供とよく相談して、子供に合った施設を決定します。入学試験などは基本的にありませんので、子供の意思をしっかり確認することが重要です。

○入学決定
スクール側が受け入れるかどうか決定し、通知されます。書類の提出や必要な手続きなどをおこないます。

不登校の子供にフリースクールを勧めるのに適したタイミング

フリースクールでは随時入学できることが多く、手続きにも時間を要さないことがおわかり頂けたと思います。では、実際に子供にフリースクールを勧めるのに適したタイミングについて解説していきます。

フリースクールは確かに不登校の子供を受け入れる為の施設で、不登校改善の経験やノウハウを持っています。しかし、「とにかくフリースクールに通わせれば状況が改善する」という訳ではないことを知っておいてください。誤解されやすいことは次の3つです。

1、在籍校に再び通うようになる訳ではない

フリースクールの目的は「学校に行くこと」ではありません。国の不登校支援機関である「適応指導教室」は在籍校への復帰を目指すものですが、フリースクールの目的は「子供が社会の中で生きていける力をつける」ことなので、無理に在籍校に復帰させようという目的はありません。

2、自然と元気を取り戻す訳ではない

フリースクールに通ったからといって家の中で元気がなかった子供が、自然に元気を取り戻す訳ではありません。元気のない状態のまま、無理にフリースクールに通わせたとしても、状況が悪化してしまう可能性の方が高いです。まずは一番リラックスできる、家の中で元気を取り戻すことが先決です。

3、何もしなくても不登校が改善する訳ではない

フリースクールに入学しても、通うのが難しく、休み続けてしまう子供もいます。1日行って2日休んでしまう子供もいます。大切なのは、その時その時の子供の状態をしっかり理解して、それに合った声掛けやサポートを続けることです。

上記を踏まえると、子供にフリースクールを勧めるタイミングが見えてきます。

1、子供が元気になってきた

前述の通り、一番リラックスできる家庭内で元気な状態でないと、気持ちが外に向かうのは難しいと言えます。まずはしっかり休んで、元気を回復させることが必要です。

2、子供がフリースクールに納得した

不登校になる子供は「学校に行くこと」が普通だと思っていて、学校に行きたくても行けない自分を「普通じゃない」と思い込んでしまっています。そうなるとフリースクールは「普通じゃない人が行くところ」と思い込んで、拒否してしまうでしょう。

よく話し合って、一緒に資料を見たりウェブサイトで情報を集めて、自分から「行きたい」と思えるようになることが重要です。

この2つを踏まえて、子供が行く気になってきたら、通う施設を選ぶ時に「自分で探す」、「探してもらう」、「一緒に探す」の中から本人に決めてもらい、次の段階に進めるとスムーズです。

まとめ

不登校の子供をフリースクールに通わせるタイミングを見てきました。重要なのは子供の状況をよく理解して、焦らないということです。心身ともに回復するのは時間がかかるものです。少しずつでいいので前を向けるよう、見守ってあげてください。

WILL学園はいつでも入学相談、キャンパス見学などを受け付けています。子供の状況に合わせて適切なアドバイスもできると思いますので、是非お気軽にご相談ください。

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