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夏休み明けに子供が不登校になってしまった。親がすべき対応やサポートについて解説

夏休み明けに子供が不登校になってしまった。親がすべき対応やサポートについて解説 不登校

夏休みは1年で一番長い休みで、家族で一緒に過ごす時間が増え、たくさん思い出もでき、子供も楽しい毎日を過ごします。ところが、夏休みが明けた途端、不登校になってしまった、という事例も少なくありません。この記事では、夏休み明けに不登校になりやすい理由、その時にできる親の対応、サポートを解説していきます。

夏休み明けに子供が不登校になりやすい理由

不登校になる時期や理由は子供ひとりひとり違いますが、夏休み明けという時期は「不登校になりやすい時期」と言えます。理由を詳しく見ていきましょう。

1、生活リズムの乱れ

夏休み中はそれまで規則的に過ごしていた生活のリズムが変わり、起床や就寝時間が不規則になりがちです。

夜遅くまで起きていて、ゲームやSNSなどをする習慣が身についてしまうと、朝起きれなくなってしまったり、寝不足でやる気が起きなくなってしまったりと変化が出てきてしまい、それを元に戻すのが難しい場合があります。

2、新しいクラスの雰囲気に馴染めなかった

進級や進学でクラスが変わり、新しい環境に馴染めなくても何とか通学していた場合、夏休みという長期間学校から離れることで、我慢する環境に戻るのが嫌になり、不登校になってしまう場合があります。

特に夏休み前に一生懸命頑張って登校していた子供の方がその反動も大きく、頭では登校しなくてはいけないとわかっていても、どうしても家から出れなくなってしまいます。

3、夏休みの過ごし方から来る不安

夏休みはそれまで毎日会っていたクラスメートと離れて過ごすことになり、関係が希薄になることもあります。コミュニケーションが苦手な子供は、毎日会う事で少しずつ慣れて、コミュニケーションのハードルが下がっていた場合、しばらく会っていなかったことで苦手感が生まれてしまい、元に戻れなくなる可能性もあります。

また、夏休み中に勉強を怠けてしまい、学校に戻って授業についていく自信がなくなってしまうことも考えられます。特に進学校の場合、宿題の量も多く、それをこなせなかったことで自信を失ってしまう、ということも考えられます。

4、夏の終わりの喪失感

夏休みが楽しく、自由であればあるほど、その終わりには喪失感を伴います。喪失感や憂鬱感が強いと、やる気が出なくなり、日常に戻るのが難しくなることがあります。

このように、不登校の多くは心のエネルギー(電池のようなもの)が枯渇してしまって発生します。

「ちゃんと勉強しないと」「毎日行かないと」「授業中に挙手しないと」などの義務感や使命感、責任感が学校生活の支えとなっている一方で、長期休暇はそのリズムが崩れやすくなります。

そのため、根本的なエネルギー回復ができていないと昼夜逆転が直らなかったり、「学校に戻るのが怖い」といった感覚に陥ることが起こりえるのです。

親が不登校の子供に対してすべき適切な対応とは

夏休み明けに不登校になりやすい理由はご理解いただけたと思います。では、夏休み明けに子供が不登校になってしまった場合、親はどう対応したら良いのか、順に見ていきましょう。

1、学校に行きづらい理由の確認

まずは子供が学校に行きづらくなった理由を確認しましょう。理由がわかれば改善方法を考えることができますが、無理に聞き出そうとしてはいけません。

学校に行けない状態は、心身にストレスや疲労が蓄積している状態です。親から理由を問い詰められると、さらに精神的に追い詰められてしまいます。また、理由がはっきりせず自分でもわからない場合も多いため、時間をかけてゆっくりと、子供が話しやすい環境を作ることが大切です。

2、学校にまた通いたい気持ちがあるか確認

親としてはすぐにでも学校に戻って欲しいと思うでしょう。しかし、不登校になってしまった子供は「もう学校には戻りたくない」「自分には合わない」と感じていることも珍しくありません。

この時に大切なのは、必ずしも学校への復帰を前提としないことです。子供の考えや気持ちとしっかり向き合い、戻りたくないのであれば一緒に他の選択肢を探すようにしましょう。そうすることで、子供との信頼関係も築けますし、ストレスの軽減にも繋がります。

もちろん学校へ戻る選択肢は完全に捨ててしまう必要はありません。時間とともに考えが変わったり、学校に行きづらくなった理由が解消されることで、また登校の意欲が湧く可能性があります。

子供の状態をしっかり把握し、適切な声かけや選択肢の模索をしていきましょう。

3、学校に戻る以外の選択肢の提案

子供が学校に戻りたくない、または戻りたくても難しい状態の場合は、学校に戻る以外の選択肢を提案しましょう。学校に通っていない状態が続くと、勉強が遅れてしまったり、家族以外の人とコミュニケーションを取る機会がなくなるなどの問題が発生します。

現在、不登校は深刻な社会問題となっており、学校以外の選択肢のニーズが増加しています。それに伴い、様々な居場所や勉強方法などが充実しています。それらの存在を知るだけでも心が軽くなり、次のステップへのきっかけとなる可能性があります。

もちろん提案のタイミングは慎重に選び、子供がしっかり休息を取って元気を取り戻しているかを見極めるようにしましょう。

親が不登校の子供に対してできるサポートとは

親だからこそできるサポートを紹介します。ただし、親だけで抱え込んでしまわず、周りを頼ることを忘れないでください。

1、学校、担任の先生と連携する

担任の先生と情報共有することで、学校での子供の様子を知り、問題解決の糸口が見つかるかもしれません。相談することで、親や家庭の孤立感も軽減され、精神的なストレスの軽減も期待できます。

また、学校によって不登校への取り組みが異なるため、不登校の間や復帰の際にどのような支援が受けられるのかを確認しておくことも重要です。

2、テストや成績に関する情報を集める

不登校の子供にとって、テストの範囲やスケジュールを把握するのは難しいです。これから行われるテストについて、親がよく確認し、子供の代わりに把握しておきましょう。

また、出席日数や不登校が内申点や受験にどのように影響するかについて、可能な限り情報を集め、親ができるサポートや不登校支援についても調べておきましょう。

3、自宅での勉強方法を整える

不登校になり毎日授業を受けられなくなると、勉強の遅れが気になってきます。もちろん子供の回復具合を見ながら進める必要がありますが、子供一人では計画的に勉強するのは難しいため、親がサポートしてあげましょう。

最近ではYouTubeなどで無料の映像授業が提供されていたり、通信教育も充実しています。自宅まで出張してくれる塾や家庭教師などもあるので、これらを上手く活用すれば、子供が自宅から出られなくても、しっかり勉強できるかもしれません。

4、学校以外の居場所や学びの場を探す

不登校が誰にでも起こりうる時代になり、学校以外の居場所や学びの場は充実してきています。「フリースクール」、「不登校支援の塾や家庭教師」、「地域の教育支援センター」などがこれに当たりますが、不登校になっている本人が知らない場合は、新たな選択肢として提案できるようにしておきましょう。

不登校の原因はひとりひとり異なるため、どれが正解とは言えませんが、必ず子供に合う選択肢があります。子供と一緒に考え、最適な方法を見つけてください。

まとめ

夏休み明けに子供が不登校になってしまった際の理由や対処法を見てきましたが、重要なのは焦って解決しようとしないことです。子供としっかり向き合い、最善の方法を取れるように情報を集め、頼れるものは頼りながら、一歩ずつ前に進むよう心がけましょう。

WILL学園では、お子さんのサポートはもちろん、親御さんやご家庭の相談も受け付けています。無料見学会や相談会も開催していますので、お気軽にご相談ください。

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