日本全国に多くのキャンパスを構えるWILL学園。本記事では、名古屋キャンパス長へのインタビューを通して、WILL学園の取り組みや特徴を紹介していきます。
── まずはキャンパス長の自己紹介をお願いします。趣味、好きなことや興味のあることも教えてください。
名古屋キャンパス、キャンパス長の加藤望です。名古屋キャンパスには開校時から勤めており、2024年の夏で6年目を迎えます。
以前は動物病院に勤めていたこともあり、生きものに詳しい一面もありますよ。
趣味は漫画・アニメ、そして動物と触れ合うことで、生徒のみなさんとおしゃべりしたり一緒にゲームをしたりして過ごすことが大好きです!
そして、実は今はキャンパス長を務めながら、自身も通信制の大学に編入し、心理学を学んでいます。
── キャンパス長の傍ら通信制大学で学んでいらっしゃるんですね!とても素敵です。動物病院から転職されたとのことですが、なぜこの仕事に就いたのですか?
私自身不登校を経験しており、「0か100か」でものごとを考えるこだわりの強さと「友人が欲しい、先生から褒められたい」と考える一面を持っていました。
すべての子どもにとって、学び舎は必要な居場所です。私は生徒たちが安心できる「自分の居場所」をWILL学園で見つけてほしい。そんな想いで日々仕事をしています。
── 加藤先生自身の不登校の経験からこの仕事を選ばれたのですね。同じ境遇の生徒さんには心強いと思います!
次に名古屋キャンパスの特色について教えてください。
WILL学園名古屋キャンパスは、名古屋市営地下鉄「東山線」及び「鶴舞線」の伏見駅から徒歩3分程度の位置にあります。伏見駅の5番出口からとっても近いので、すぐに道を覚えて安心して通学することが出来ます。
また、体力を付けたい!と言って名古屋駅から20〜30分ほどかけて歩いてくる生徒もいます。徒歩ルートも大通りに面していて、錦通りを歩いて伏見駅付近で一度曲がるだけ(!)です。
愛知県に在住している生徒が多いですが、岐阜市や一宮市、桑名市といった岐阜県や三重県の少し遠方から通学してくる生徒もいて、在籍生徒数は40〜50名。毎日の登校人数はその半分ほどです。
名古屋キャンパスならではの長期休暇中の特別授業(登校日)があり、個性的で楽しい先生がユニークな授業で学ぶ機会を提供しています。生徒会を筆頭に生徒間の交流が沢山あるキャンパスですよ。
── 立地もよく、先生も生徒さんも楽しく通学しているのが目に浮かびますね!
続いて、名古屋キャンパスが提供するコースやプログラムについて教えてください。
名古屋キャンパスでは、小学6年生に向けた初等部課程、中1~中3を対象としたフリースクールの中等部課程、高1~高3を対象とした通信制高校のサポート校である高等部課程、卒業生だけが在籍し、進学や就職のサポートを受けられる進路準備課程を設置しています。
中等部には週3日登校可能な選択コースと毎日登校できる総合コースを、高等部にはその2つのコースに加えて月2回専属の先生と個別指導を受けられて週3日登校も出来る特選コースと、月4回専属の先生との訪問での個別指導を受けられる在宅コースを設置しています。
月・火・木・金には授業が設定されている他、水曜日には楽しい行事・イベントも盛りだくさん!!生徒1人1人の生活リズムに合った様々なコース・クラスがあるので、毎日通いたい生徒も、家から出ることのハードルが高い生徒も、どんな生徒にも質の高い対応が可能です。
また、名古屋キャンパスはオンラインで卒業までを完結できるメタバースキャンパスの運営拠点でもありますし、プログラミングクラスや個別対応をする個別指導クラスなどのオプション設定も豊富です。
── コースが豊富でひとりひとりに最適の選択ができますね!メタバースキャンパスもこれからどんどん発展しそうで興味深いです。
次に生徒さんのキャンパスでの過ごし方について教えてください。
まず高3・選択コース生の例をお話しますね。
10:00〜 登校。1限目の授業が始まる前に登校して、好きな席を確保。同じ時間に来た生徒たちと談笑したり、先生に質問したりします。
10:30〜 授業。1限・4限は先生のスキルを活かした趣味・教養講座があり、教科の授業は2限・3限に行なわれます。授業の中で与えられたプリントや、通信制高校の課題をこなしながら過ごします。
12:10~ 昼食。お昼休みに入ると、先生に引率されてコンビニにお昼ご飯を買いに行きます。もちろん、お弁当を持ってくる生徒もいます。先生と一緒にご飯を食べた後は、ソファに座ってゲームや雑談をしてゆったりとくつろげます。
14:00~ 教養講座。教養講座は座学だけではなく、身体を動かす「体つくり」や工作して作品を作る「ものづくり」などもあります。「体つくり」では近所の大きな公園まで出かけて、野球やドッジボールをしています。学年の壁がないので、中等部と高等部が入り混じって楽しく過ごします。
15:00〜放課後。2つあるうち1つの教室が自習室として解放されているので、静かな環境で勉強できます。高等部教室やゲームスペースでは、みんなで集まって同じゲームをやっていたり、好きなアーティストの音楽を流して盛り上がっていたり、その日その日で様々な楽しいことをして過ごす事ができます。
17:00~下校。最終下校時刻に、教室の片づけをしてから下校となります。
次に、中3・入学したての生徒の例をお話します。
11:00〜登校。少し余裕をもって11:00に登校。WILL学園には遅刻がなく、教室のドアもないので気兼ねなく授業に参加出来ます。
12:10~昼食。自分から声をかけるのが苦手な生徒の場合は、先生が隣でご飯を食べて他の生徒との繋ぎ役になります。お昼は大事なコミュニケーションの時間です♪
13:05~授業。みんなとクラスに入るのはまだしんどいので個別ブースで先生と自習します。
14:00~趣味・教養講座。入学したての生徒は、「こんな授業があるの!?」と驚くことも多いです。一般の学校では味わえない、WILL学園ならではの体験を通して先生や仲間との絆を深めます。
15:00~放課後。他の生徒と少し話をした後、疲れが出る前に早めに下校します。
── どちらの例も生徒さんに合わせた配慮がされていて、安心して過ごせそうですね!通うのが楽しみになりそうです。
生徒さんや教員とのコミュニケーションはどのように行われていますか?
授業後に先生が生徒たちを誘ってみんなでゲームをしたり、ネイルやコスメが好きな生徒に混ざって新作コスメを試したり…。
私たち教職員も全力で楽しんでますw
先生が思いっきり生徒たちと遊ぶことで、徐々に生徒たちも心を開いていきます。
心の距離が近い教職員は生徒の悩みや不安にもよく気が付きますし、進路相談や悩み相談をしやすい、そんな先生たちがみなさんをサポートしますよ。
── 先生だけど友達のような距離感ですね!仲良くなって何でも相談できるのは心強いです。
次に、名古屋キャンパスが地域社会とどのように関わっているか教えてください。
地域の職員の方との交流を通して、子どもたちの「自立」を応援する活動を定期的に行っています。
例えば名古屋市消防局との防災訓練を通して知識や教養を身につけたり、地域企業と面接の練習を行ったり、様々な経験を通して将来を具体的に考えるきっかけにします。
また、近隣大学のボランティアサークルと共にボランティア活動に取り組んだり、就職サポートの会社と連携して、合同企業説明会に引率参加をしたり、キャリア授業を受けることもありますよ。
── 将来を具体的にイメージできて、生徒さんにとってとても有意義な経験になりますね!名古屋キャンパスでは、どのようなイベントや行事などがおこなわれていますか?
行事・イベントは生徒会を筆頭に生徒たちが率先して、授業のなかで企画をします。行き先やイベントで何をするかを生徒たちが自ら話し合い、企画することで先生に対して言いづらい意見を拾い上げ、参加率を高めています。
昨年度の外出イベントでは公園でバーベキューをしたり、名古屋港水族館に見学に行ったり、卒業生が在籍する地域の大学を見学したりして学びを深めました。
また、生徒会の企画として6月に体育祭、11月に文化祭を実施して、保護者の方や学園外のお友達にも楽しんでご参加いただきました。
ちなみに行事・イベントは自由参加のものがほとんどですので、学校行事のようにハードルが高くもありませんよ。
── 生徒さん主体で企画されているのですね!経験としても思い出としても心に残りそうですね!
続いて、生徒さんの進路について教えてください。
名古屋キャンパスの高等部生の進路は約8割の生徒が進学、約2割の生徒は就職となっています。
子ども達は、学校生活を過ごしている間に自分の進路を決断し、希望を叶えるための努力をすることを求められますが、そんな子ども達にとって必要なのは「相談できるパートナーのような先生」と「切磋琢磨できる友人」の存在だと考えてます。
名古屋キャンパスにはその両方があります。
1学期に1度は必ず三者面談を行い、中3・高3向けの進路相談のための面談や説明会・勉強会を行うことで生徒たちが「自分事」として認識し、主体性をもって自身の進路を進むための力を養っていきます。
中等部生の進路は6割が高等部への内部進学、4割が外部の全日制高校などへの進学となり、私たちが自信をもって運営する高等部への内部進学のほかに、公立・私立の全日制高校や昼間定時制高校への進学実績があります。
他の通信制高校のように内部進学を強制するのではなく、それぞれの生徒が「自分の希望の進路を見出すことのできる力」と「希望を叶えるための力」を育むことのできるような応援をしています。
── 生徒さんにとって一番良い選択を後押しされているのですね!とても良い環境だと思います。
最後に、今後このようなことをしていきたいなどあれば教えてください。
名古屋キャンパスは生徒たちが学園を卒業するときに「楽しかった!」「WILL学園に来てよかった!」と思えるような学園にしたいと考えています。
イベントや課外活動、研修旅行で得た友達や先生との思い出。
自分自身の進路に影響を与えてくれるような大人や先輩・同級生との出会い。
自分をより広い世界へ連れて行ってくれる勉学の意義。
そんな経験を積んでもらえるよう、行事の拡充とアットホームな雰囲気、一人ひとりの学習レベルに合わせた学習指導が提供できる学園であるよう、ブラッシュアップしてまいります。
── 名古屋キャンパスではみんなの想いと繋がりが形となって、ひとりひとりに最適なサポートが提供されているのですね!加藤先生、本日はありがとうございました。
名古屋キャンパスは2018年7月に開校した、まだ新しいキャンパスです。
支えてくれる先生や友人と一緒に「WILL学園名古屋キャンパス」の色をつくりましょう!
高校生も中学生も、学習面も生活面も、出来ることから無理なくチャレンジしています。
お気軽にご相談・ご見学にお越しください。
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